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2018/11/01

ベストヒットリクエストスペシャル11月(SHiMAさん)

ベストヒットリクエストスペシャル11月
選曲&解説:SHiMAさん
選曲テーマ:そうだ!ギターを聴こう
ミュージシャンのSHiMAさんをゲストに迎えお届けします。
かなり心地のいいギターサウンド満載です。また、特別に
SHiMAさんによる各曲解説も掲載しています。こちらもご覧ください。

A面 
①SHiMA / 半夏生
②Tia Carrere / Aloha’Oe 
③Gabby Pahinui Hawaiian Band / Aloha Ka Manini
⓸上田正樹と有山淳司 / 僕の借金全部でなんぼや
⑤Arthur ‶Blind” Blake / Diddie Wah Diddie
⑥Zaza Avec Café Manouche / Kaimono Boogie
➆Django Reinhardt・Stephane Grappelli with The Quintet of the Hot Club of France / Undecided

B面 
①Phoebe Snow / Let the Good Times Roll
②David Leibman & Eric Schoenberg
③Muleskinner / Footprints in the Snow
⓸Pete Huttlinger / Sir Duke
⑤Raphael Rabello & Dino 7 Cordas
⑥Songhai / Jarabi
➆SHiMA / タヌキの婿入りRag

放送予定:11月2日 13時~、 19時~
その他放送日:11月8日、14日、20日、26日(放送時間:13時~、19時~)

SHiMA プロフィール 
ミュージック・ネーム:SHiMA 
本名:志摩寛仁(しま ひろと) 
1955年生まれ、広島県三原市大和町在住 
趣味でギターを弾くミュージックフリーク(単なるギター好きなオヤヂ)です 
若いころ暮らした京都での世界中の色んな音楽との出合いからギターにハマり、とくにアメリカン・トラッド・フォークやカントリー・ブルーズ、ラグタイムやハワイアン・スラックキー・ギター、ブリティッシュやアイリッシュ・フォークなどから影響を受けました 
ただ、歌は音痴でからっきしダメなので、ほぼインストで遊んでいます 
好きな食べ物は「ゴーヤ・チャンプルー」、好きな言葉は「酔えば都」

みはらFM ベストヒットリクエスト
『そうだ! ギターを聴こう』 by SHiMA

ギター、とくにアコースティック・ギターの活躍する音楽を、独断でセレクトしてみました。

1. SHiMA / 半夏生(はんげしょう)
私(SHiMA)のオリジナルで「半夏生」(はんげしょう)という曲です。梅雨の時季に花をつけ、葉っぱがマタタビのように白くなる「半夏生」という山野草をモチーフにしたインスト曲です。

2. Tia Carrere / Aloha ‘Oe
ハワイ王朝最後の女王リリウオカラニ作の名曲「アロハオエ」。歌っているのは女優として有名なハワイ出身のティア・カレル(1967年生まれ)。2007年リリースの彼女のアルバム「Hawaiiana」より。
ギターは彼女のハイスクール時代の同級生ダニエル・ホー(1968年生まれ)。独特の響きを持つスラック・キー・ギターと呼ばれるハワイ伝統のギター奏法で彼女をサポートしています。

3. The Gabby Pahinui Hawaiian Band / Aloha Ka Manini
ハワイのスラック・キー・ギターの第一人者だったのがギャビ・パヒヌイ(1921-1980)。彼のバンドによる1974年録音のアルバム「The Gabby Pahinui Hawaiian Band Volume 1」から「アロハ・カ・マニニ」(邦題:すてきな魚)という曲。このバンドにはサニー・チリングワースやアタ・アイザックスといったスラック・キーのレジェンドたちも参加していました。そしてこのアルバムにはライ・クーダーもマンドリンで参加していて、ライ・クーダーはギャビからスラック・キー・ギターの手ほどきを受けています。

4. 上田(うえだ)正樹(まさき)と有(あり)山(やま)淳司(じゅんじ) / 俺の借金全部でなんぼや
「上田正樹と有山淳司」名義で1975年リリースのアルバム「ぼちぼちいこか」からの一曲。ギターの有山淳司(1953年生まれ)は当時「上田正樹とサウス・トゥ・サウス」という上田正樹のバンドのメンバーでした。三上寛(みかみ かん)作の歌詞もインパクトあるけど、有山淳司のギターがこの曲に見事にハマっています。

5. Arthur “Blind” Blake / Diddie Wah Diddie
先ほどの有山淳司がモロに影響を受けたのがこのアーサー・ブラインド・ブレイク(1896-1934)。雑音だらけで、もしかしてラジオが壊れたのか、と思う人がいるかもしれないけど、今から約90年も前、1929年の録音なのでご容赦を。こういった軽快なフィンガーピッキングが特徴のカントリーブルースを発祥地にちなんでピードモント・ブルースって呼んでいます。ブラインド・ブレイクはその代表格。ちなみにこの「ディディー・ワー・ディディー」って曲、「ディディー・ワー・ディディーってなんなんや、だれか教えてくれよ」っていうわけのわからん歌。
6. ZaZa avec Café Manouché / Kaimono Boogie (買い物ブギー)
笠置シヅ子で有名な「買い物ブギー」を軽快にフランス語で歌うザザ(山口早智子)さん。2008年のアルバム「モン・シュシュ」に収録。サポートは関西をベースとするマヌーシュ・スウィング(ジプシージャズ)のバンド、カフェ・マヌーシュ。ギターに川瀬眞司(かわせ しんじ)と山本佳史(やまもと よしふみ)、ベースは中村尚美(なかむら なおみ)。マカフェリ・ギターと呼ばれるギターから繰り出される弾むリズムと、哀愁を帯びたギター・ソロが快感。

7. Django Reinhardt, Stephane Grappelli with The Quintet of the Hot Club of France / Undecided
1930年代のフランスでマヌーシュ・スウィング(ジプシージャズ)というスタイルを確立させたのが、ギターのジャンゴ・ラインハルトとヴァイオリンのステファン・グラッペリを核としたフランス・ホットクラブ五重奏団。管楽器やピアノをフィーチャーといった一般的なジャズの編成じゃなく、基本、ギター3本にヴァイオリンとベースっていう弦楽器ばかりで編成というも特徴的。今も世界中にフォロワーを生み続けています。曲は1939年の録音で、ヴォーカルにベリル・デイヴィスを迎えての「アンディサイデッド」。しかし、ジャンゴとグラッペリ、この二人、よくぞまあ同じ時代に出遇ってくれたもんだと、つくづく思います。


前半はハワイのスラック・キー・ギター、カントリーブルースのピードモント・ブルース、そしてマヌーシュ・スウィングといったギターサウンドを取りあげましたが、後半はもう少しいろんなスタイルのギターも聴いてみようと思います。

8. Phoebe Snow / Let the Good Times Roll
シンガーソングライター系のアルバムからのセレクトです。フィービ・スノウ(1950-2011)は女性のシンガーソングライターですが、ブルース・フィールあふれるギターも得意です。彼女のデビュー盤となる1974年リリースのセルフタイトルアルバムからルイ・ジョーダンの「レット・ザ・グッド・タイムズ・ロール」。レイドバックしたイントロのギターの音は、いつ聴いてもゾクッときます。ちなみにこの曲、アルバムには「Good Times」という表記になっています。

9. David Leibman & Eric Schoenberg / Maple Leaf Rag
ラグタイム・ギターです。19世紀末から20世紀初頭に流行したラグタイム音楽。ざっくり言えば、このラグタイムとブルースをもとにジャズが生まれました。元はピアノ音楽だったラグタイムの曲に、果敢にもギターで挑戦した先駆者がデヴィッド・リーブマンとエリック・ショーンバーグの二人。1971年のアルバム「ニュー・ラグタイム・ギター」がそれ。その中からスコット・ジョップリンの名作「メイプル・リーフ・ラグ」。
ところで、前半に取りあげたブラインド・ブレイクも「The King of Ragtime Guitar」と呼ばれたけど、彼の場合はあくまでもラグタイム・ブルースであって、スコット・ジョップリン作品のようないわゆるクラシック・ラグをギターアレンジで弾いたわけじゃありませんでした。

10. Muleskinner / Footprints in the Snow
ブルーグラス・スタイルのギターです。1974年リリースのアルバム「ミュールスキナー」収録曲。アメリカ、アパラチア山脈あたりの伝承音楽をベースに、ブルースやジャズの要素も取り入れ、ビル・モンロー(1911-1996)のもとで確立されていったブルーグラス音楽。基本はバンジョー、フラットマンドリン、フィドル(ヴァイオリン)、ギター、ベースといった編成。ブルーグラスではギターはリズムギターが主流でした。そこにギターでリードを弾こうといろんな人が模索していったわけだけど、シンコペーションの効いたリードギターのスタイルを確立したのがクラレンス・ホワイト(1944-1973)。残念ながら事故に巻き込まれ、29歳で亡くなっています。そのクラレンス・ホワイトが死の3か月前に参加したセッションアルバムが「ミュールスキナー」。クラレンス・ホワイトのリードギター、リードヴォーカルはピーター・ローワン、フラットマンドリンはデヴィッド・グリスマン。

11. Pete Huttlinger / Sir Duke
フィンガースタイルのギターインストです。メジャーじゃないかもしれないけど、今、アコースティックギター一本でインストを弾くギタリストはいっぱいいて、それぞれがいろんなスタイルで演奏しています。かつてジョン・デンバーのサポート・ギタリストだったピート・ハットリンガー(1961-2016)もその一人でした。「サー・デューク」は彼が全曲スティーヴィー・ワンダーの曲を取りあげた2009年のアルバム「フィンガーピッキング・ワンダー」に収録。ちなみに、「サー・デューク」はスティーヴィー・ワンダーによるデューク・エリントンへのトリビュート曲。

12. Raphael Rabello & Dino 7 Cordas / Segura Ele
ブラジルのショーロと呼ばれる音楽のギターです。曲は、ハファエル・ハベーロ(1962-1995) と ヂノ・セッチ・コルダス(1918-2006)の二人の名前がそのままタイトルになっている1991年のアルバムから、「セグハ・エレ」って読むのかな? ポルトガル語は読めません。邦題は「彼という存在」。
ショーロの歴史は19世紀まで遡るということで、即興を重視する音楽としてはアメリカ発祥のジャズよりも古いとか。ギターやマンドリンによく似たバンドリン、小型のギターのようなカバキーニョ、フルート、サックス、タンバリンのようなパンデイロといった楽器で編成。

13. Songhai / Jarabi
フラメンコギターと西アフリカのコラとのコラボレーションです。「コラ」は西アフリカ、マリやセネガルあたりで使われるハープのような音のする弦楽器。マリ出身でコラの名手トゥマニ・ジャバテ(Toumani Diabaté 1965年生まれ)とスペインのフラメンコ・グループ、ケタマ(Ketama)、そして英国のフォーク・ユニット、ペンタングルでもベースを弾いていたダニー・トンプソンとで構成されたユニットが「ソンガイ」。「ジャラビ」は1998年リリースのアルバムに収録。脳内アドレナリン出っぱなしのコラのサウンドもすごいけど、それを引き出しているギターやベースも流石。

14. SHiMA / タヌキの婿入りRag
私(SHiMA)のオリジナルで、軽快なギターラグです。当初、「キツネの嫁入りRag」としていたけど、すでに中川イサトさんに「きつねの嫁入り」という曲があり、「タヌキの婿入りRag」に変更。

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